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木漏れ日 | ||
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外国人が日本語に接した際、母国語になく、かつ、的確な言葉(表現)に非常に感動する様を見ることがある。 美しさや詩情を感じる日本の言葉には、しばしば他言語では一語で表せない繊細なニュアンスが含まれているらしい。「木漏れ日」もその一つであろう。 さて、部首としての「日」は、「晶」「昇」「昔」「明」など、置かれる位置こそ違えど、「日」の形状を崩さずに文字の中に収まっている。 しかし、木漏れ日を象形文字的観点から創字する場合、柔らかい陽光が枝・葉の間からこぼれ、ときに光芒となるイメージであろう。 そこで、部首の従来にない配置として「日」を横倒しし、最上部に置いた。 ところで、「峰」「峯」、「崎」「嵜」などのように、異なる位置に部首が置かれる文字のことを「動用字」と呼ぶが、部首を横倒しにした漢字は見当たらない。 ちなみに、「罪」や「置」の上部の部首は「目」の横倒しではなく、「罔」なども含まれる「网(あみがしら)」という部首である。 本作品の中間部は、「葉」を構成する「世」の異体字「丗」に近い造形であり、 「丗」は「葉」の 金文における上部の形状に近く、 また 行書体においても中央部に現れる。 木漏れ日は、葉と葉の間を縫うように差し込み、揺らめきながら移ろう情景である。 「丗」の連なる線は、まさに無数の葉の隙間、そしてその間からこぼれ落ちる光の繊細な動きと連続性を表した。 さらに、「日」部分から最下部まで伸びる縦線により光芒の軌跡を表し、最下部の「水」によって、その光が森の奥の静かな湖面に届き、優しく乱反射して輝く様を描いた。 |
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